ー夏の祭典ー

また、二人は隣の国王に話をつけて・・
海辺の宿にやってきた。

「トト、一人で着られる?」
浴衣と格闘しているトトの姿を見て、ジュールが
心配そうに声をかけた。
「うん、うん…大丈夫」
もぞもぞしているトトを見ていられなくなったのか
ジュールは、ささっと手早くトトに浴衣を着せた。
「ありがとう」

「暑いから、ちょっと前・・開けた方がいいねv」
ニヤリと笑いながら、ジュールはきちんと着せた
トトの浴衣の前をはだく。

「う~ん、ちょっと~・・これでいいのかな?」
困ったように袖をばたばたさせるトトを見て
「うん、そのほうがいいv」
とジュールは手をたたいた。

先ほどの夕食時に、冷酒を呑んだのがきいている
のだろうか。結構、ご機嫌だ。

「海を見ようよ!」
トトがそう言うと、ジュールは窓辺に座った。
トトも、その上にちょこんと寄りかかる。

すると…海の向こうで、光の華が咲いた。
「わっ、花火だ!」
「海辺の部屋をとってよかったね」
「うんうん!きれい」

しばらく、そこで花火を見ていると・・・・
「いてっ!」
ジュールがトトのお尻を軽くつねった。
「何すんだよぉ」
「だって、トト、花火ばっかり見ているんだもん」
拗ねたような顔のジュール。
「さっきから、ジュールの横顔ばかり見ているよ」
「・・・うそばっか・・」
言いながら、ジュールはトトの額にキスをした。


「花火終わったら、ジュールだけを見るから…
大丈夫だよ」
トトは、一層ジュールに身体を寄せた。

その後の事は、二人だけの秘密・・・。

花火

…夏の風物詩…。